かねてより「Pebble Time Round」のデザインがめちゃくちゃ好きで、かといってスマートウォッチを使いこなせる気がまったくしなくて踏みとどまっていたのですが、今月の8日にFitbitに買収されるのが確定してようやく踏ん切りが付きました。
二度と買えなくなってしまうのなら今買うしかない……。
Pebble Time Roundとは?
iOSでもAndroid OSでもなく「Pebble OS」という独自OSを搭載した世界初のスマートウォッチ「Pebble」から、「低電力白黒ペーパー液晶で実現する一週間充電不要なバッテリー」や「完全防水」などのギークな仕様をかなぐり捨て、丸く、薄く、軽く、デザイン性重視で進化を遂げたスマートウォッチ。
バッテリー持続時間は約2日にグレードダウンしたものの、わずか15分間の充電で1日使えるとのことなのでそこまで神経質になる必要はなさそう。
発売されたの去年の11月頃なので結構いまさらな情報ではありますが……。
なお、ベルトが20mmのものと14mmのものの2種類、ベゼルの色が「ブラック」「シルバー」「ローズゴールド」と3種類、それぞれの組み合わせで計5種類あって、文字盤? のデザインも微妙に違います。
ベゼルとベルトの組み合わせも選べたらいいのに……、と思ったら一部別売りであるようです。
ブラック20mmに茶色いレザーのPebble可愛い……。
Pebble Time Round Special Edition も!
今年の6月頃にKickstarterに投稿された新しいPebble、「Pebble 2, Time 2 + All-New Pebble Core」と一緒にお披露目されたピカピカベゼルの「Pebble Time Round Special Edition」。
新しいPebbleはGPS機能が追加されたそうなんですがPebble Time Roundのほうは見た目以外大きな変化はないとのこと。
「Pebble Time Round」の Special Edition が KickStarter で出資受付開始!$199から
9月発送らしいのでもう国内でも入手した人がいても良さそうですがあまり情報出てないですね……。
Pebble Time Roundの見どころ!
個人的な趣味を多分に含む見どころのご紹介。
丸い!
この丸さがまず可愛い。 内側のちょっとチープな非液晶部分さえおもちゃっぽくて愛らしい。
同じく丸いメジャーなスマートウォッチにモトローラの「Moto 360」がありますが、こちらはもっとスタイリッシュな印象。
ラグが出っ張ってて可愛い!
なんといえばいいんでしょう……。 文字盤を真上から見るとすき焼きの鍋みたいなシルエットになると思うのですが、この取っ手の部分が素敵です。
モトローラ Moto 360の初代「1st Gen」にはこれがなくて低い円柱型の本体内部に差し込む形でラグがあるのですが、「2nd Gen」からはベルトの交換を手軽にするためかこれが追加されています。
個人的にここが出っ張っていたほうがレトロな感じがして好きです。
ぼてっとしたボタンが可愛い
Pebbleはタッチパネルではないため左側に1つ、右側に3つもの物理ボタンがあります。
あの小さな画面でタッチパネルだと操作が窮屈そうなため、それだけでももちろんメリットなのですが、そのボタンのデザインがぼてっとしていてまた可愛いのです……スチームパンクっぽいというか……スチームパンクっぽくはないけど……。伝えられる気がしない……。
ベルトが自由に交換できる!
Pebble Time Roundのベルト幅はもっとも標準的な20mm(と14mmのモデルも)。
Apple Watchのような独自規格ではないため既製品との交換も自由自在です。
余談ですがこのベルトの部分、「ベルト」「バンド」「ストラップ」と表記揺れがなかなか激しくてググラビリティがすこぶる低いです。
iOSとAndroid両対応!
Apple Watchはデザインがあまり好みではなくて、機能的にはAndroid Wearが一番望ましかったのですがiPhoneからでは一部の機能に制限がつくそう。
「Pebble OS」はどちらのOSにもばっちり対応しています。
5日ほどでPebble到着
20mmにするのは決めていたのですが、白か黒かが悩みどころでした。
結局白だと文字盤がごちゃごちゃしているのと、フレームがシルバー、文字盤が白と2色になるのが嫌で黒いほうにしました。
シルバーのほうがストラップの金具と揃えやすいので本当に悩ましかった……。
浮かれて開封したためすでに本体は箱の外ですが、サイズ感がわかるように一応写真を……比較対象としていろいろ載せてみたけどわかりやすいのか不明。
ベルトを交換する!
浮かれ果てていろいろリサーチしていると、NATO(ナトー)ストラップというのが流行っているそうです。
NATOストラップとは? North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)統合軍で支給されていた丈夫さと水洗いできる清潔さを兼ね揃えたミリタリー規格のベルトで、正式名称は当時のNATO装備品コード「G1098」から「NATO G10 Strap」。
特徴は「ナイロン製」「尾錠などは縫合ではなくナイロンを溶かして結合」あたり。
映画「007」で「一流のものしか身に着けない」とされるジェームズ・ボンドもNATOストラップの愛好家なのだとか。
(本設定をプロモーションに使おうと打診したSUMSUNGがあっけなく断られたエピソードとか有名ですね。)
あと、かの有名な「Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)」も、創業者がイギリス旅行中に見かけたイケメンがしていたNATOストラップの腕時計に一目惚れして生まれたそう。そのイケメンの名前がダニエル・ウェリントン氏。創業者じゃなくて。
また、実際の規格にそっていなくても似た形状のものを「NATOタイプ」と呼ぶが、混同されることもしばしば。
多分「非ギブソンのレスポール」みたいな扱い。
別名「NATOバンド」「NATOベルト」「G10ストラップ」「ミリタリーウォッチベルト」など。
ギターのボリュームポットとかも無駄にミリタリースペックで揃えたぼくとしては惹かれずにはいられない……。
流行はさておいても、
- 直接時計が肌に触れないため金属アレルギーでも安心
- Pebbleは肌に触れる部分に充電用の端子があるため汗っかきも安心
のようなメリットもあります。乗るしかないこのビッグウェーブに。
なお、下記のサイトでもPebble Time Roundにいろいろなベルトをつけた様子が見られます。
The Best Straps for Pebble Time Round (20mm) (ドメイン pebblestuff.io だけど公式なのかは未確認。)
NATOストラップの豆知識
ざっくりと調べた範囲だと、
- 現在も製造を続けているのはフェニックス社のみ
- 日本での輸入及び販売は「なかやま合同会社」のECサイト「クロノワールド」のみらしく、価格は4,000~5,000円程度
- イギリスの通販サイト「Monkey Swag」だと14~18ポンド(2,000~2,600円)
らしいです。
個人輸入したほうが安そうな気もするけど、イギリス製品には「付加価値税」なるものがあったりするらしく、なかなか悩ましい……。
ベルト交換に必要なもの
ベルトの交換には、
が必要です。
悩みに悩んだ末に「StrapsCo」というところのレザーのものと、「Phoenix社」の黒いNATO正規ストラップを買いました。
「NATOストラップの正規品はホントすごいから一個は持っとけ」みたいな記事をどこかでみて買ってみたのですが、そういえば非正規のNATOストラップも使用経験がないため比較できませんでした。
「StrapsCo」はレザー製のNATOタイプのベルトが充実していて、世界中送料無料っぽい。
いろいろ見た後だとめっちゃ安い……。
その他の気になったベルト
純国産ブランド「Knot」
国内の*クラウドファンディングから生まれた新進気鋭の国産時計ブランド「Knot(ノット)」*のベルトがめちゃくちゃ可愛くて買う寸前までいったのですが、男女兼用のためベルトは18mmで統一されているそうです……2mm……。
Knot(ノット)ヌバックレザーストラップ 替えベルト(幅18mm) ダークブラウン & ブラックバックル
先述の「007」のジェームス・ボンド氏も割りとサイズ足りてない(20mmのラグに16mmくらい?)ベルトしてたし良いのかな……でも取れそうで怖い……。
「Maéstro Watch Co.」のNATOストラップ
「1万円以下で高級感あふれる腕時計を」のコンセプトでKickstarterを騒がせた「Maéstro Watch Co.」のNATOタイプのベルト。
NATOストラップなのに高級感あって新鮮。
「Rossling & Co.」のウール製ベルト
こちらも「薄い! 安い! ミニマル!」でKickstarterを騒がせた「Rossling & Co.」のベルト。
「フェルトっぽいのベルト可愛いなぁ」と思ってたら別売りで買える模様。
「Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)」のKickstarterっぽい色のNATOストラップ
有名人(?)に媚びへつらってすっかりイメージが悪くなってしまいましたが、ロゴとか可愛いですよね。シンプルで好きです。
ぼーっとNATOストラップ漁ってたらKickstarterみたいなカラーリングのベルト見つけたので置いておきます。
Watch band Classic Warwick 20 Silver
「オメガ」のNATOストラップ
これは正直欲しいわけではないのですが、あの有名な高級腕時計ブランド「オメガ」でもストラップだけなら頑張れば買えるんだなぁ、と庶民的な衝撃に襲われたので。
できあがり
ベルトかえるのめっちゃ楽しい……。
以下ひたすら写真。
NATO正規ストラップ。正直他の色が良かったのですが金具(尾錠)が黒なのはこれだけのようで……。
正面。 文字盤はCやJSで自作したり、専用のアプリストアからダウンロードできます。
上の写真のは「PRISMCLOCK」。
裏側はこんな感じ。
レザーのNATOタイプストラップをつけたところ。
ラグの隙間がなかなかタイトで、ややねじ込むように装着されてますが特に問題はなさそうです。
裏側にロゴ。
あまりクールでない。
正規品ではないNATOストラップなのでナイロンではなく、縫合も糸です。
横から。
ボタンかわいい。
うっすら見えているかも知れませんが、貧乏性なので「OverLayの保護フィルム」を貼っています。
ぴったりサイズでほとんど目立たないのでおすすめです。
無骨かわいい。
ボタンかわいい。
アップ。
セクシー。
あと、いろいろなサイトでも言われていますが、PebbleにNATOストラップつけると下記のように充電中すごく無様な感じになります。
写真のアダプタはMicroUSBをPebbleの充電端子に変換するアダプタです。
安いので自宅用と携帯用で2つ買いました。
Pebble Time Roundの日本語化と初期設定
下記のサイトを参考にさせていただきました。
Pebble timeの初期設定〜日本語化、実際に使ってみるまで
Time Roundではなく、さらにAndroidですが基本的な作業は一緒なのでまったく悩むことなく設定を終えられました。
Pebble Time Roundまとめ
そんなこんなでアクセサリーやらなんやらを合わせると、
- Pebble Time Round本体 26,900円
- StrapsCo NATOタイプレザーストラップ 2,199円
- Phoenix NATO G10 ストラップ 4,860円
- バネ棒 20mm 599円
- MicroUSB変換アダプタ 1,299円
- OverLay 保護フィルム 980円
36,837円のお買上げ。
Apple WatchやMoto 360と比べるとかなり安いのでいい買い物に違いないけど、次々新しいストラップが欲しくなりますねこれ……。
でもロレックスとかと比べたら全然安い。セーフですね。
ではでは。