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賃貸でも大丈夫! 壁好きに贈る壁面収納DIYのすすめ

賃貸でも大丈夫! 壁好きに贈る壁面収納DIYのすすめ

引っ越して早4ヶ月。部屋の壁は全面石膏。
時計ひとつ取り付けるにも敷金は諦める他ない仕様で、これはもう壁を作るしかない! と思い至るも五月病等やむを得ない事情で二の足を踏んでいたのですがこの度ついに完成しました。

壁に穴をあけない手作りキャットウォークの作り方

もともとこういう記事を見ていて「ディアウォールを使えば壁面収納が作れるすごい!」と思っていたのですが、似た商品に「ピラーブラケット」というのがあるそうで、ディアウォールがバネの力で固定されるのに対してピラーブラケットはゴリゴリのネジ式。 少しだけお値段も上ですが、強度には代えられないのと、後述する諸々の事情でこちらを使うことにしました。

2016年11月22日追記:
最近ピラーブラケットと同じ構造でより軽量、さらに薄い「LABRICO(ラブリコ) 2×4アジャスター」というそのまま上位互換のような商品が出たそうで価格も500円ほど安い。すごい。

用意するもの

名前必要数単価合計
ピラーブラケット6個1,944円11,664円
2x4(ツーバイフォー)材6本698円4,188円
2x2(ツーバイツー)材1本748円748円
ロイヤルチャンネルサポート棚柱(ガチャ柱)1820mm シングル2本860円1,720円
ロイヤルチャンネルサポート棚柱(ガチャ柱)1820mm ダブル4本1,674円6,696円
ロイヤル ハンガーブラケット クローム2個830円1,660円
ロイヤル 木棚受 250mm 左右2本セット6セット1,150円6,900円
ロイヤル 木棚受 300mm 左右2本セット3セット1,252円3,756円
ロイヤル タッピングビス 50本入(ネジ)3セット765円2,295円
有孔ボード(パンチングボード)4×920×1830mm6枚1,320円7,920円
壁紙(幅900mm) のり付き9m604円5,436円
棚板(メルクシパイン集成材) 25×250×6606枚3,390円20,340円
棚板(メルクシパイン集成材) 25×300×6603枚3,930円11,790円
総額85,113円

あれ、あんまり「自作するとこんなに安い!」感ないですね……。

棚板は「マルトクショップ」さんでお願いするとサイズに合わせたカットはもちろんのこと、

  • 面取り加工(表面をつるつるにするやつ)
  • コーナーR加工
  • 裏面捨て塗りウレタンクリアー

すべてやってくれます。

各材料の説明

ピラーブラケット

「ディアウォール」と違い、せり出している部分がないため、そのまま上から有孔ボードを張り付けられます。

2x4(ツーバイフォー)材・2x2(ツーバイツー)材

2x4材はピラーブラケットを使って柱として、2x2材は天井側の負荷分散と、傷防止のために使用します。

ロイヤルチャンネルサポート棚柱(ガチャ柱)1820mm シングル・ダブル

2x4材に取り付けて、組み換え可能な棚が作れます。
「ダブル」は両サイドに木棚受を取り付けられるようにする器具のため、壁両端はシングル、それ以外はダブルにしています。

ロイヤル ハンガーブラケット クローム

壁面をハンバーラックにできて便利。

ロイヤル 木棚受 250mm 300mm 左右2本セット

棚柱と棚板を繋ぐブラケットです。奥行きが2パターンあるのは、下の方を重く、上の方を軽く、とした方がバランス的に良さそうな気がしたためです。

ロイヤル タッピングビス 50本入(ネジ)

  • 2x4材にピラーブラケットを取り付け(1本 × 柱6本)
  • 2x4材に棚柱を取り付け(9本 × 柱6本 = 54本)
  • 2x4材に有孔ボードを取り付け(10本 × 5面 = 50本)
  • 予備

事前にきっちり計算しておけばいいだけなのですが、行き当たりばったりにやっていたせいで途中何度もネジを買いに走り、結果3種類くらいのネジを使う羽目になりました。

有孔ボード(パンチングボード)

柱と柱の間を埋めるためのもので、これをつけることにより棚柱分の厚みを緩和し、壁紙が貼れるようになります。

壁紙(幅900mm) のり付き

のり付けしつつ貼り付けるのは大変だと聞いたため、のり付きのものにしました。
貼り付ける面がデコボコの場合、厚みのある壁紙の方がきれいに張り付けられるそうですが、薄いタイプのものでも有孔ボードの穴が浮き出るようなことはありませんでした(ただし有孔ボードの継ぎ目は若干浮き出る)。

棚板(メルクシパイン集成材)

パイン集成材って無印っぽくておしゃれですね。

手順

壁の計測

まず壁を計測して、各材料の注文をしなければなりません。
「ピラーブラケット」は床・天井が硬く、固定されていないと使えないためその辺りもチェックしましょう。
うちの場合、ざっくり横3300mm、高さ2300mmくらいでした。

  • 負荷分散のための2×2材 3300mm
  • 天井までの高さ 2300mm - 負荷分散のための2×2材 38mm - ピラーブラケットの遊び 50mm = 柱となる2×4材
  • 横3300mm に6本の柱を立てた間隔 660mm

等、計算して、一気に各材料を調達しましょう。
僕は事前の計測が面倒だったので若干大きめに注文して自分でカットしましたが、組み立てるだけでも一苦労なので、きちんと計測してカットされた状態で届くよう注文するのをおすすめします。

柱の取り付け

柱の取り付け

壁紙を張ってから棚柱を取り付けたほうが見た目的にきれいなので、すべての柱に取り付ける位置の目印を書き込んでから、きっちり等間隔に並べます(両端の柱は端っこに棚柱を取り付ける)。 等間隔にしないと有孔ボードの取り付け時や棚板の取り付け時に苦労するので、ゆるく柱を立ててからメジャーを当てて微調整を繰り返します。

この写真では目印どころか何も考えていなかったので取り付けちゃってます。

有孔ボードの取り付け

有孔ボードの取り付け

カットされて送られてきた有孔ボードを棚柱分のスペースを空けて貼り付けていきます。

壁紙を貼る

壁紙を貼る

棚柱分のスペースも特に気にせず、一面に貼り付けます。
初めてだったんですが意外ときれいに貼れました。

棚柱の取り付け

棚柱の取り付け

手で触って、溝になっている棚柱分のスペースにカッターで切り込みを入れ、上からやや強引に棚柱を取り付けます。

完成

完成

以上で完成です。

強度はあまりはっきりとは分からないのですが、「ピラーブラケット」は「床面、天井面の強度に寄る」とだけ書いてあり、「ディアウォール」は1本につき10kg程度とどこかで見た気がするので、だいたいそれくらいかと思います。

作業時間は2日ほど。結構な肉体労働で、おまけに普通に棚買った方がいいような気もするコスパですが、自由に穴開け放題、棚増やし放題な拡張性の高い壁ができるのでぜひお試しください。

ではでは。